食わず嫌いジャンルを食べながら考えた

聴くのも弾くのも

「歌もの」からジャズのスタンダードになったものが大好き。

ロディックで、哀切なものとか

スローバラードとか、

スウィンギーでミディアムテンポなものとか。

ショッピングゾーンや街角や入ったお店で流れてると

題名とともに思い出されて、お店を出てからも頭の中で流れている。

一方。

テーマのメロディが比較的無機的で、アドリブ中心のジャズだったり

曲の題名と曲調が自分のなかで一致しなかったり

景色、情景が見えてこない曲だと、好んで聞かない。

そのひとつが

「ジャズ・ロック」なんですが

この間、ジャズのライブハウスで中堅実力派プロの演奏が

あったので、行ってきました。

人生2回目。

そこで、気が付いたこと。

まず、「聞き手を自由にしてくれる」ということ。

こういうスタイルの音楽は

「ストイックにリズムや幾何学的な音の動きと音色の心地よさを追求し

演者それぞれが個別に持っている何かを、

あえて見せないことで、

聴き手がひたりたい雰囲気や希望する意識状態に没頭することができる」

ということが、魅力なんじゃないかなと。

演者の音色やリズムがひずんだり

選んだ音が、ユニットが醸し出している雰囲気の枠からはずれすぎているとか

(つまりヘタ、とか自分よがりだったり、他のメンバーへの配慮ができないレベルだったりすると)

音響が悪かったりすると

たちまち、それによって、聞き手は

「好きか嫌いか」「快か不快か」という選択を迫られる

というより、想起してしまう。

すべてを聴き手次第にしてくれる音楽

そういう雰囲気を作り出すことができるプレイヤー。

よい環境をつくっているライブハウス。

あ、「クール」っていうことはこういうことなんだなって

「クールな音楽」と「かっこいい音楽」が初めて結びついた夜でした。

ジントニック2杯も飲んじゃったし。

21歳の一人で聴きに来ている女の子にも話しかけちゃったし。

ちょっと自由になりすぎました。

彼女は、中学時代はクラリネット吹いていたけど

ジャズロック大好きで。

時間を惜しんで修行しているんだって。

今日も師匠の演奏を聴きに来たと。

なんだか、懐かしい感じ。

・・・あ、ジャズロックっていう

プレイヤーにはストイックなジャンル

私は、もう一回生まれてこないと演奏するのは無理だけど。

でも、聴く楽しみが増えました。

時々、ジャズロックも聴こうっと♪

 

発表会の自分の課題曲に選ぶ曲は

ジャズロックちゃいまっせ。