教則本

孔子曰く」「主は仰せになった」・・・自伝は別として、

偉人の話を

「うーん、いいこと言わはるなあ、しみじみする・・・」

「行動だけ見たらヘンなおじさんだけど、こういう考え方をして、こういう行動に出たのねー、すごい!」

と思えるのは

記録を書いた人のおかげなり。

みんなにわかりやすく、比喩を用いたり、バックグラウンドや、

直接関係ない知識や解説を加えて、ちゃんと、辛抱強く、説明している。

・・・と、時々、思うことがあるんですけど。

もちろん、ある人間をして、

すごい労力を注ぎ、書かせる「業」を成し遂げさせ

そのインスピレーションやモチベーションを与えたのは

ほかでもない、その偉人さんの「すごさ」なのですから。

 

ともあれ。

今回は、ウクレレじゃない、種類の異なる楽器の教則本を2冊

読んでいて、そう思いました。

楽器の奏法や、何をやっているのか、ということも

ライブを見るのに楽しくなるために、流し読みはしたものの

読みたかった理由は、

「音楽というもの」とか「習得したい人へのメッセージ」とか「技術についての考え方」

その楽器のプロフェッショナルは

何を考えて何に興味を持って何を一番大切に考えているのか

を、どう書いているのか、知りたかった。

 

すごく説明が上手い。説得力がある。

文責は著者で。

筆をとり、全部自分で書いた人がほかにいるかどうかはさておき。

 

そうそう。

楽器の種類はいろいろ。自分の師匠も含め

折に触れてお話を伺った複数のプロミュージシャンで

「すごいな、かっこいいなあ」

と思うプレイをしている方々が

語ったことが、ちりばめられている。

 

その人たちの言葉が、説得力のあるプレイが

この教則本を読んでいると

よみがえってくる。

 

ありがたや、ありがたや。

日々の精進に役立ちます。