トウフのラッパ、ヤカンのピー

近所をてくてく歩いていたら

豆腐の行商のラッパの音が聞こえてきた。

「ん?そんなイキなものが?」

見回してもいつもの、住宅街。歩道、車道。

結構な頻度で、ぽ-ぷー、きこえてくる。

出所不明のまま、帰宅。

今、パソコンに向かっている。

聴こえてくる。

あ・・・。これは!

懐かしい!

中学に上がって、フルートを始めたときに

頭部管(吹き口、と胴体と、に分かれる。吹きだけがある部分)

だけで、音を出す練習をした!

ぽー、と吹いて、つぎ、腹筋つかって、もうすこし高い音を、ぷー

とやる。

あの、音だ!

最近、神戸で、フルート国際コンクールの催しがあった。

公の補助金が出なくなったこともあり

いろんなイベントをして寄付を募っている。

神戸のソース屋さんだったか、ぽん、と寄付したりしたとか

新聞で読んだ。

それで、さっそく始めたひとがいるんだなー。

もう前歯がジャマしてうまくマウスピースつくれなくって

私は吹けないけど。

この「練習音」きっと、誰かにとっては、ほほえましく

誰かにとっては、不可解で不快。

声楽の発声練習も、コワイという話をきくし

ピアノなどの反復練習も近所トラブルだったり、家庭内でも賛否両論。

私も、父に「繰り返し弾くな!」と怒られましたから。

私たち、音の出るものは、周りの忍耐のおかげで習得できたといっても

過言ではないんじゃないか、と思う。

地域のみなさん、ありがとうございます。

なるべく迷惑にならない方法で練習しますから

どうか、怒りにかわるまえに、教えてください。

・・・ちょっと前に聞いて、おもしろかったのは

雅楽の方が鳳笙を練習していたら

家族が「お湯、わかしてんの?とめな、とめな」

と言いながら走ってやってきたそうです。

家族のみなさん、ありがとうございます。