じぶん

家を、ぽっ、と出たとたんに

私の知らない人が、会話しているのを発見。

一人は道を訊いている女性、もう一人は訊かれている男性。

ふつうは、きっと、

「このふたりは、日本人で、会話が成立しているんだから」

と、自分の目的へ、足を運ぶわけです。

しかし、困ったことに

何をどういう雰囲気で話をしているのか、

「自動聞き取り装置」が作動。

かくして、勝手に

「ふたりとも困っているぞ?!」

という判定がでる。

「男性のほうは彼女が知りたい場所を知らない、

しかも彼がこれから向かう目的地は彼女の目的地と逆。

女性のほうはそれをなんとなく感じてあせって、

額にも、こころにも汗を流している。今日の予想最高気温にしては

暖かい恰好をしているが」

聞き取り内容をもとに

自動介入。

で、二人を引き裂いて

途中まで一緒に行こうと誘い、

ケラケラとしゃべり

別れ際に

「おおきなカエルが、目印ですよー。美(み)カエルっていうんです」

と言って手を振り、相手にも手を振らせる。

・・・こうして、わが身を反省すると

やっぱり、「やりすぎ、おせっかい、へんなひと」決定。

・・・でも、あの人、どこかで会った気がする・・・。

懲りてない。

完全に自分ペース。

反省したまえ。