お作法の実習。

失敗したら「ごめんなさい」

とあやまってしまう癖は

演奏中にも出てしまうのですが

見事に、先日も出まして。

「そんなん、言わんかったらわからんのにー」

と、聴きに来てくださった方にも言われていました。

ウクレレのレッスンでも、前から

「謝ったら、500円」と師匠や同輩に言われながら

訓練したはずですが、やっぱりあきませんで。

その反省を師匠にも言いましたら

じっときいておられました。

「失敗したら、へへっ、って、言ったらいいんや」

と静かに笑っていってくれました。

・・・謝ったり悲しい顔をしては

ダメだということはわかっていましたが

このままでは治らない・・・

そして昨晩。

神戸でジャズシンガーとしてジャズの町を支え

今は、北野通りでジャズラウンジをやっておられる方を訪ねました。

その方は、毅然として美しく

先日も、モダンジャズのコンサートでお会いしたばかり

同じ主催のコンサートで二度ほど会ったことのある方。

・・・

そうだ、あの人のところに行ってみよう!

・・・

開店と同時に入った私を

とてもあたたかく迎えてくださりました。

ジントニックを薄くつくってもらって

お話がしやすくなったころに

その方に、悩みを打ち明けました。

「自分の師匠にも、いろんな方にも注意してもらえて

自分もそう思うんだけど、治らないんです」と。

うんうん、そうなの?

と励ますように話を聞いてしばらくのち

・・・

「そこで、演奏してみて。いやでなければ」

 

持っていた楽器で演奏するように言って

私の演奏とその前後の態度を見て

「あなたが言っていたことがよくわかりました」

と私の目をみて言い・・・

そして、毅然と

「あなたの地はなおらない。なおさなくていい。

だけど、形をしっかり、しなさい。・・・・

これはしてはいけない、かわりにこうしなさい、

こんなことがあっても、こうしなさい!」

わかりやすい言葉で、言ってくれました。

それが、どんなに、むずかしいことか

それは、わかっていますよと

フォローもして

でも、こうしたほうがいい、人前で弾くのならこれを、

と諭してくれました。

 

そのときの

ママさんの表情と、佇まい。

私は、ずっと忘れない。

 

そして私はもう二度と

ま、ちょっと、まだ自信はないけど

演奏中に

謝ることをしないで

耐えていけると思います。

そうありたい・・・