こうしていられるということ

前の日から、眠れなかったり

ドキドキしたり

ああ、やるっていうんじゃなかったー

って後悔したり

今度こそ前よりましかな、って期待したり。

 

芸事の披露っていうのは

ほんとうに

波乱万丈、一大ドラマ。

 

「ここにこうしていられることがしあわせ」

って、老人顔して思うんだけど

やっぱり

その感動のまま、

最後まで自分を保てない

この人の身のかなしみ。

 

だけど

いろいろ考えてくたびれた後

何年後、何十年後かわからないけども

いつか、おとずれる

「ああ、あのとき、あんなことをしたなあ

あのときは、若かったんだなあ」

・・・

失敗して、大失笑して

悩んで、がっかりして・・・

 

笑顔ばかりではないけれど

 

これが

人間に生まれたってことで

生きている

ってことなのね

って

それを、同志で分かち合う時間が持てるっていうのは

これまた滋味深く。

 

人間をせいいっぱい

味わい深く生きるんだ

えびに生まれていたら

こうはいかない

つぎは、えびでさえないかもしれない・・・

 

いやいや、それでもやっぱり

うまくできるようになりたいって思いが

私の心の平安を

ゆるがす(笑)

 

ひとは、かわいいもので、人生は不思議、とは

よく言ったものですねぇ。